長女の塾の面談で、必ず言われたセリフ。
「このままでは心配なんで、授業数を増やしましょうか。」
そのたびに私はお断りしてきた。
いくら授業数を増やしたからといって、
本人のやる気が伴わなかったら 全く意味のないことだと思ったから。
まずは、本人が自信持って勉強に取り組める気持ちを引き出してやりたいのだ。
ああ全くそうですね、と先生も渋い顔しながらもわかってくださった(と思う)。
だけどどうしてもテストの点が上がらない。
せっかく高いお金払って通ってるのに、なんで変わらないのかと 憤りも感じた。
もちろんお金が惜しいわけでも塾のせいでもない。
けど何も変わらないのなら 時間もお金ももったいない。
一度、塾から離れてみることにした。
塾という頼みの綱がなくなった娘は
やっと本気で、勉強は自分でするものだ、ということに気付き始めた感じがする。
勉強を私に聞きに来るようになった。
心許ないので、参考書と問題集を買おうかと誘った。
遠慮していたが、「頑張ってるし、それは惜しまないよ。」というと、
ホッとした表情で「じゃあ。」とひとこと。
今日、一緒に選びにいってきた。
一番苦労している方程式、解説に従って解き、次に自分で考えてもう一度。
「よしゃ合ってる!」
久しぶりに見た、やりきったうれしい笑顔。
この、ささやかな達成感が 少しずつ大きな自信になってくれたらいいな。
娘にとって、塾で勉強することより必要なことがあって、
それが何かを私も少しわかってきた気がする。