だから大体そういうメニューは夫がいる時を見計らっている。
ある日、夫の帰りが遅いとわかっていたが、
私が餃子が食べたくて夕飯に包んで焼いていた。
二女がそれを見て驚いた。
「お母さん!!ぎょうざ焼けるの?お父さんまだ帰ってこないでしょう。」
なるほど。夫が焼くのは私ができないからと思っていたのか。
お母さんでも餃子ぐらい焼けますよ。
やってくれるという人には素直に甘えているだけで。
何でも自分でやろうとするのは疲れるからやめたのよ。
そういう喜び方 頼り方 喜ばせ方をアナタもそのうち覚えていくでしょう。
そして今日、お好み焼きの係を買って出てくれた夫は冗談まじりに言った。
「母ちゃんはオレがおらんと何にもできんで。」
それを聞いた娘たち、ナルシストすぎると言って気持ち悪がった。
「うん、あなたがいないと・・・」
とふざける私に更に眉をしかめる。
これで楽しい食卓が囲めたのだからいいじゃないか。
夫は上機嫌でお好み焼きをひっくり返していた。